東京国立博物館で開催中の「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」。
会期中、更に期間を限定して、かの有名な白菜がやってきています。
わずか2週間しか展示されないというものですから(それでもよく貸してもらえたものだなぁと思います)、連日、それはもうすごい人出になっているようです。
ハイイロ旦那が見てみたいというので、覚悟を決めて並んできました。
3時間かかっちゃいましたよー。
あの「モナ・リザ展」の倍くらいになる見込みだとかで、それならそれでいっそ面白いかもー。
でもこの3時間というのは、翠玉白菜だけを見るための行列です。
特別展としては平成館を使っていて、白菜だけが本館に展示されていたから。
まさに特別室。VIP待遇でした。
正門近くから屋外で並んで、いったん表慶館の中に入ってうねうねと回って、また外に出て今度はテントの下でじりじりと本館に近付いていって、本館に入ってもまだ隣の部屋で待機して、ようやく白菜の間へ。
その中でも九十九折に列が続いていて、人垣の隙から時折見える白菜をチラチラ横目にしつつ、ようやくご対面となりました。
正面に立ったのは、ほんの一瞬です。
謁見ってこんな感じかしらー。
最前列は立ち止まるの禁止だったので、目の前に出来るのは数秒間。
2列目からは特に制限が無く、2・3歩の間を取った距離からですが、鑑賞しなおすこともできました。
強めのスポットライトのおかげで、キラキラとまぶしく、光を透かす部分の奥深さや精緻な細工もしっかりと見られました。
シロクロは台湾で見たことがあるので2度目でしたが、技巧の素晴らしさにはやはり圧倒され、何より石そのものの色艶に引き込まれてしまいます。
自然にこんな色が出るのかと驚くばかりの翠もですけれど、白い部分の濁りの無さにも奇跡を感じました。
ところで、展覧会には前売り券を持って行きました。
前売りということは…もちろん例の表記のものです。
いよいよ「白菜の間」に入るところでチケットを出したところ、切らずに別の半券を渡されました。
そこでチラッと引っ掛かりは感じたものの気が付いてはいなかったのですが、そのまま列に並んでいたら、ハイイロ旦那が「あ、 『國立』が入ってるー」と。
なるほど!
撒いてしまったものは、ここで取り戻してたんですね~。
列に並ぶ時には、下に映っている、入場についての案内も配られました。
裏には順路と外国語表記も。
長い長い行列でしたが、熱中症対策もきちんと取られていて、さすが国立の施設は違う。
少しでも涼めるようにと列を屋内に流したり(重要文化財…)テントで日陰を作ったりしていて、ミストシャワーや給水ポイントも設置。
ワゴンでペットボトルも売りに来ていたし、係の人が要所要所に居て、今のうちにお手洗いになどと案内もしてくれました。
並んできた木曜日の午後は曇りで涼しく、単にシロクロが建物好きであの敷地ならそこそこ時間が潰せたということもあるかもしれませんが、かなり楽に過ごせたなと思います。
あんなにどんどん流していくことにしているのなら、「至近距離での鑑賞は数秒です!」って、列に並ぶ時に教えておいてくれても良かったかもしれないけど★
良いのか悪いのか免疫ができているので予想が付いていましたが、そうでなければあれはショックだと思う…。
あと2日、そう暑くはならなさそうな予報ですし、皆さん難なく見られると良いなあ。
給水ポイントはありましたが、先の方なので、水分は用意して行った方が良さそうです。
ワゴン販売は冷やすのが追い付いていない様子で、売り切れがあったりもしたから、冷たいのが良い方はご注意を。
あとは日焼け対策!
さて、午後から並んで、白菜を見た頃には夕方になっていました。
おかげで平成館での展示は待ち時間ゼロ。
館内のラウンジで休憩してから入場しました。
こちらも見事なコレクションでしたけれど、さすがにぼんやり…。
都内からなら出直したいくらいだったのですが、同日でないとダメって言うんですものー。
ぼんやりしてても2時間掛かって、閉館間際まで居たくらいのボリュームだったのに(白菜はその時点でも70分待ちでした)。
全体の記憶を掘り起こすと、
◎書が多め・でっかい判子いっぱい
◎掛軸の書画には賛がいっぱいで「いいね!」みたい
◎青磁がうつくしい・やわらかな天の青・なめらかな表面はつるつるとなで回したい
ピンポイントでは、
◎名前は忘れたけど、柄も無く真っ白い椀が綺麗・下から覗くと光が透過していて息を呑む
◎紫檀多宝格が楽しすぎる・ミニチュア美術品が収められていて展覧会のダイジェストのよう・展示室もそれを模した作りと内容になっていた
…という感じでしょうか。ご来訪ありがとうございます
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